鬼に金棒の地方銀行のWEBマーケティングサポート
地方銀行は既にマーケティング情報を持っている
銀行の主要業務は融資業務と資金決済業務です。融資をするときには、お客様の経営の状態を見て、貸出をしたお金がきちんと返済されることを判断しなければなりません。銀行の融資するお金の原資は、地域の個人や法人さんの大切な預金なのです。銀行自身のお金ではありません。なので融資をしたお金を、お客様がきちんと返済してもらえることが非常に大切なのです。お客様の経営状態や事業の将来性等を総合的に分析して、返済してくれるという確証を持って融資をするわけです。
お客様の側から融資を見たときには、自分たちの事業を回すために、自己資金だけでは足りないために、事業資金を融資という形で融通してくれることは非常にありがたいのです。この銀行とお客様との関係性があるために、銀行は融資を通じてお客様の経営上の情報を深く知ることができる優位性があります。
決済業務においても同じことがいえます。お客様の預金口座を通じて仕入れ資金の振込や、売掛金の入金、物を購入したときや、投資をするときには、資金が銀行の口座から動くのです。この資金情報はお客様と銀行しか知り得ない貴重な情報なのです。このような情報を銀行は、従来は融資の与信判断に利用し、融資という形で金利収入を得ていました。また資金決済の手数料としても収益を上げています。
新しい収益源の確保が必要
しかし最近の経済状況(マイナス金利政策等)や、競合企業の銀行業への進出により銀行の収益力が落ちていきました。特に地方銀行の収入の減少は大きいのです。だから、新たな収益源を作る必要性があるのです。融資や決済業務で得られる経営情報や決済情報をWEBマーケティングに活用するのです。
情報を使ったWEBマーケティングサポート
WEBマーケティングのツールとしては、Google検索や、SNSのInstagram、TikTok、 X、YouTubeが主なものです。これらのサービスは、物ではなくて情報を取り扱っています。
WEBマーケティングにおける情報は、検索による文字(テキスト)情報、画像情報、映像情報や、音声情報です。これらの情報をGAFAのプラットフォームを使って発信したり、購入したり、検索したり加工編集したりしています。GAFAはこの情報の世界であるサイバー空間を牛耳っているのです。
一方で地方銀行は、融資情報や決済情報を既に持っており、常に情報にアクセスできる状態にあります。まだこの情報をWEBマーケティングに活用していないだけなのです。
情報・ネットワーク > 物、の社会
今の時代は、物よりも情報の方が価値を持つ社会になっています。従来のお金を通じた物を所有する社会から、情報やネットワークの価値が上がってきている社会になっています。なので商品やサービスの情報をお客様と一緒にWEBマーケティングを活用して、加工編集し情報発信する仕事を作れば、まだまだ地方銀行は収益を伸ばせる可能性があるのではないでしょうか。
WEB上のサイバー空間の中で形のない情報発信をする仕掛けを組み合わせて、企画していけば良いのです。そうすればお客様の商品やサービスを、今まで知らなかった人達に伝えることができ、世の中に発信することになるのです。
地方のカフェレストランの事例
地方のカフェレストランの事例で、地域食材にこだわったおいしい料理を出すお店があります。そこのカフェは、Instagramに料理を定期的にアップはしています。しかし料理の画像だけでは、そのカフェが訴えたい地域の農産物の素材の良さは伝わって来ません。新鮮で美味しく安全ということは表現できていませんでした。
そこで地元の野菜や生産物を使っていることをアピールするために、仕入れをしている農家さんの収穫状況や、収穫した後の農産物の加工の状況、実際の農家さんの写真等を画像や動画としてInstagramにアップすることにしました。そうするとこのカフェの良さがファンの方や、新規のお客様に伝わるようになり、フォロワー数と集客の増加ができるようになったのです。
クラウンドファンディングもWEBマーケティングのツールになる
次の企画としては、地域の生産者の方が作った特徴のある野菜を使った新しい商材の開発について、クラウドファンディングでファン向けに開発提供することも検討しています。このようにWEB上でいろいろなツールを使って、情報発信する方法はいくらでもあるのです。
WEBマーケティングを使った企画をすることが大切
このWEB上のいろいろなツールを組み合わせて、情報発信をしていく事は企画に当たります。この企画をしていくことが重要なのです。企画をするためには、商品情報や経営情報を持っていないと当然できません。与信判断や決済情報を持っている地方銀行であれば、WEBマーケティングに必要な情報は既に持っています。この情報をもとにしたWEB上で企画をして、またリアルの販売拡大のサポートしてあげれば、お客様は喜ぶに違いありません。
WEBマーケティングによるサポートは強力
地域の中ではWEBマーケティングを詳しく知る人が多くありません。情報持っている地方銀行の職員さんが、WEBマーケティングでの情報発信のサポートができるようになると、融資とWEBマーケティング企画の両方でお客様から感謝されるようになり、鬼に金棒状態になると思うのです。